地震でガスが止まった…1週間ガス難民になった私の震災体験記

地震が起きて、インフラが止まったらどうなるか。今回はじめて、身をもって知りました。

私は阪神大震災を経験したことがあるんだけど、その時はインフラは止まらなかったから…。 ガスが止まるだけでも、こんなにしんどいんですね。。。

今の町の状況や、私の震災生活をここに残しておく。

 

6月18日、とつぜん帰宅困難者に…

いつも通り、電車に乗って職場へ。
ちょうど途中の駅に着こうという所で、ガタガタと電車が揺れながら止まる。
とりあえず電車から駅のホームに出て、待機。LINEで家族と連絡をとる。

旦那曰く、近所の水道管が破裂したらしく、道路から水が噴き出しているらしい(半日もすれば直っていたそうだ…すごい。)

私はというと、昼まで経っても電車が動かず帰ろうにも帰れないため、家族に車を出してもらった。案の定、大渋滞…。車からは、家まで歩いて帰ろうとする人達の行列が見えた…きっと、何時間もかけて帰る人もいるだろう。

家に帰ると、エレベータが止まっていて(そうだった…)と階段をテクテクのぼる。
部屋の中に入ると、すでに家族がモノを片付けてくれていた様子。
ガスだけが使えない。電気も使えるし、水も使える。水道から綺麗な水がでてきたときには、本当に有難くて泣きそうになった。

ガス停止中の街の様子

家でお風呂が入れない&ガス火が使えないため、↓こんなことになった。

・パンや総菜が売り切れ(スーパーやコンビニに行っても、ひとつも残ってない)

・空いてないお店が結構多い(飲食店は現在も閉店中。マクドはドリンクだけ売ってた)

・街中でガス会社の人をよく見かける。駐車場で車内待機(休憩?)してる方も…お疲れ様です。

お風呂が入れない問題

ガスが止まって一番困るのがコレ。

1日目は、実家にお風呂を借りに行こうと思ったけど…旦那が嫌がって、「鍋でお湯わかしてそれで入る!」と言い出す。

結論から言うと、これはオススメできない。
家の鍋やポットを総動員して沸かしても、十分な量のお湯を湯船に溜めれない。しかも、ぬる~いお湯(だからやめとけって言ったのに…)

冬じゃないから水風呂&シャワーでいいと思う人もいるかもしれないが、この時期でもすごく体が冷えます。頭を水で洗ってみたけど、風邪ひきそうなくらい寒かった。これを毎日というのは厳しい。

2日目以降は、職場(他県)近くの銭湯に通っていました。
お金がかかるし、ちょっと遠いから帰る時間が遅くなるけど、仕方ない。

ガス停止中の1日の流れ

朝ごはん:惣菜パン
 ↓
出勤・仕事(他県)
 ↓
銭湯(他県)
 ↓
晩ごはん:外食(他県)
 ↓
買い出し(他県)
 ↓
大阪へ帰る
 ↓
近所の偵察(スーパーの状況とか。大体欲しいものはなにもない)
 ↓
帰宅

これが基本フロー。余裕のある時は、カセットコンロ&ホットプレートで自炊してました。
ご覧のとおり生活の基本は、地震の影響がほとんど無い他県頼みです…。
お風呂を外で済ますという事で、どうしても帰りが遅くなるので外食メインにしました。(お風呂あがった頃にはお腹ペコペコ…)

ガスだけでも意外とこたえる…

体力的にも、精神的にも、ガスが使えないだけでこんなにしんどいとは。

電車は、震災の次の日には通常通り運行していたので、普通に職場にも行って仕事をして。
でも仕事以外は、いつもとちょっと違う生活。

少しの事でも、連日となるとジワジワと体と心を蝕んでいきます。

毎日、暇があれば大阪ガスのプレスリリースをチェックしていました。
最悪6月末まで…2週間くらい、この日々が続くと覚悟していた。

6月23日、ついにガス解禁…!

「東京ガスの○○です」
待望のガス会社の方が、おうちに…!
1件1件、家をまわっているそうだ。

大阪に住んでて、東京ガスの方が訪問することがあろうとは…
日本全国から応援に来てくださっているのを実感した。

キッチンを見てもらって、ガス栓を開いてもらって、一緒に火とお湯が使えるかチェック。
チェックはすぐに終わり、ガスが使えるようになりました…!
本当にありがとうございます…!!

やってよかった事

・家事をできるだけアウトソーシングする(外食、銭湯)

・近所ではなく、他県の力を借りる

「できるだけ無理をしない」をモットーに生活してました。
それでも結構キツかったです。もうちょっと頑張って自炊とかしてたら、もっと参ってたかも…。

近所で、銭湯の無料開放とかあったと思うし、それ自体はとてもありがたい事なんだけど…北摂は大阪でも有数のベッドタウンですから、人がものすごく多いんです。こんな状況だと尚更、めちゃくちゃ混んでいて待たされて余計疲れるのが目に見えていたから、利用しませんでした。

私の場合、他県への定期券があったので、難なく他県の力を借りる事ができました。
そこで「普通の生活」が送れたことが大きかった。

やっとけばよかった事

・携帯のバッテリーはいつも持ち歩いておく

・レンジだけでつくれるレシピを活用する

・家(特にキッチンとお風呂)を綺麗にしておく

1日スマホを持ち歩くぐらいなら、バッテリー無くても大丈夫なので持ち歩いてませんでした。帰宅困難者になった時、連絡・情報取得・ひまつぶし用にスマホをずっと使っていたので、電池がなくなりそうになった…。

そして今回は外食に頼ってしまったけど、レンジで簡単にできるものなら無理のない程度に作れたかも…と、後になって思いました。
近所のスーパーも、生ものは通常通り売っていたので活用すればよかったかな(惣菜系はひとつも無くなってたけど)。

あと最後!!東京ガスの方が点検に来てくださったとき…家が本当に汚い状態で、恥ずかしかったです;;
あと、小さいペットボトルのお茶でも用意しておけばよかったなぁ。
ガス点検に来てくださった方に、お茶を出す暇は無かったので(そんな悠長なこと言ってられませんよね)ペットボトルならすぐに渡せてたなぁと思って。

やっぱり大事なのは防災

やっと、いつもの生活に戻れそう…と、ひと安心です。
が、またいつ同じような揺れがくるか分かりません。

正直なところ、震災の初日、震源に向かって帰宅するのが怖かった。
でも、そこに家があるんだから仕方ない。
それに、どこに住んでいたって、いつ大きな揺れが来るか誰にもわからない。

今回、緊急地震速報で「これから、大きな揺れに注意してください」と受信したときには、すでに揺れがおさまっている所でした。
あるに越したことは無いけど、天災予測なんて完璧にはできないし、それを知ったときにはもう遅かったりして…。

だからこそ、日頃の備えや、いざという時にどうしたらいいかを考えておくのがいいですね…。

って!!これ書いてる時にさっそく揺れたよ!?はーびっくりした。落ち着いて締めさせて…!

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