2020年10月18日。あまりにも突然に、津野さんがこの世からいなくなった。
私は、彼女のつくる音楽が大好きだった。
正直なところ、まだあまり心の整理がついていないけど…やっと書けそうな気がしたから、いま筆をとっている。
この素晴らしい楽曲たちを、一緒に聴いていきませんか。
※上の写真は、赤い公園が東京都立川市に寄贈した「赤いベンチ」の様子です。市のはからいで献花ができるようになっているそうです。この写真をTwitterで投稿されている方に許可をとって、このブログに掲載させて頂きました。有難うございます!
もくじ
1.交信
私が初めて、赤い公園の曲に感動したのはこれだったはず。これを聞くと子どもの頃、音楽教室のパーカッションとか、おうちのピアノで音遊びをしていたときの事を思い出す。私が生まれてから初めての、楽しい思い出だった。
2.NOW ON AIR
めちゃんこいい曲…!この曲をはじめて聞いた時、「さらに名曲を生み出してしまったのね!!」と思った記憶が。今どき女子の、すごく前向きな歌詞に音だと思う。「Please Don’t Stop the music !」
3.KOIKI
痛快!!音も歌詞もね。ほんと共感しかない。こんな風にいきたいな~って感じだ。粋でいなせなちゃきちゃき江戸っ子やね。憧れちゃうな~!
4.journey
「どいつもこいつも青春のjourney」!すごくエッジが効いてて、文字通り青くって、正直だと思う。歌うとすげー気持ちいいんだ。人生賛歌!
5.AUN
これはもう完全に私の趣味なんですが…(笑)アルバム「熱唱サマー」の中で一番よく聞いていた曲です。
「ちょうどいい君がもういない」が印象的。最後に「なんで大事にできなかったの もっと一緒に泣きたかったの」と結ばれるのもなんかグッとくるぞ。
6.消えない
数年前、赤い公園のボーカルさんが辞めてしまって。新しいボーカルさんは、元アイドル!彼女を迎え入れて、最初の新曲がこちら。
さすが赤い公園…私、この曲が好きだよ。作り手の心が感じられる曲だ。
「こんなところで 消えない 消さない」
こんなすごいもの出されたら、今後に期待せざるを得ないでしょ。
7.THE PARK
ここまで曲単位でご紹介してきたんですが、最後だけアルバムです。
今年の4月に発売された最新アルバム「THE PARK」。これがね、お世辞抜きで名盤でして…!!
この中から絶対選曲しようと思って、最終的に「ジャンキー」「chiffon girl feat.Pecori 」「ソナチネ」「yumeutsutsu」の4曲まで絞ったんだけど、この中から1曲は選びきれなくて、もうアルバムごと紹介しちゃいます。
このアルバム、非常にバラエティ豊かなんですが、どの曲も粒ぞろい。広く沢山の人に聞いて頂きたいんです。とにかくぜひ聞いて!!
天国の津野さんへ
「津野さん、あなたは私の希望だったよ。津野さんがいれば、音楽の未来は明るいなって。」
訃報を聞いた日、自然と出てきた言葉だった。
ちょうどその日は「コロナ禍になってからしばらく経ったけど、なんだかしんどいなぁ…全然気力が沸いてこないなぁ…」という状態で、仕事帰りの電車に乗っていた。
電車であのニュースを見たとき、背筋がゾッとした。
なぜ?どうして?彼女に一体何が…残念だけど、それはいなくなった彼女にしかわからない。もう誰にもわからない。憶測でむやみやたらに話すことは、絶対にしてはいけない。彼女の尊厳に関わることだから。
だけどさぁ…あまりにも、はやすぎやしませんか?今じゃなきゃ、だめだったのかな…?そんなことを聞いても、返事がかえってくるはずもなく。
家に帰って「yumeutsutsu」を聞きながら、年甲斐もなく大泣きしてしまった。こんな明るい曲で泣くことになるなんて…。
(そういえば、前にもこんなことがあったなぁ…あの時は、フジファブリックの「Sugar!!」を聞きながら泣いてたなぁ…偶然だけど、志村さんも29歳だったっけ…。)
自分に何かできることがあればいいのだけれど、こうなってからではどうすることもできない…なんと無力なんだろう。
晩ごはんのスープを飲みながら、ふと「津野さんは、こんなにあったかくて美味しいものをもう食べれないんだなぁ…」とか思ってしまうよ。
今回改めて色々聞いてみたけど、ほんっといい曲だなぁ…。もし私に子どもができたら、絶対聞かせるね。本当に惜しい人をなくしてしまった…残念だけど…いままで本当にありがとう。どうか安らかに…。