細田守監督の新作映画、竜とそばかすの姫。
今日観に行ってきたので、感想を書いてみるよ!
良いと思ったところも残念だったところも正直に書いてるのと、ネタバレ要素は少なからず入ってしまうので、そういうの大丈夫な方だけお読みいただければ幸いです!
もくじ
中村佳穂さんの素晴らしい歌と、緻密で美しい映像を観るための映画
結論から言うと、ぶっちゃけ↑これ(笑)
音楽と映像に興味がある方なら楽しめる映画だと思います。
ちなみに私は、音楽=とても興味がある/映像=興味がある/映画=普段ほとんど観ない…という人間なので割と楽しめました。
だがしかし、やっぱり脚本が細田さんなだけあって…そこはあまり期待しないほうがいいです。(未来のミライよりはだいぶマシだけど)
それを味わうなら、映画館で観る以外の選択肢は無い
テレビで放映されるの待とうかな~という方もいるかもしれませんが、前述の通り音楽と映像が壮大で素晴らしい作品なので、もしあなたがこの映画を観ようと思っているのならば、ぜひ映画館で観ていただきたいです。
これはスマホやテレビで観るものじゃなくて、映画館で観るものだとあえて言いたい。(そりゃ観る人の自由だけどさ!私は映画館をおすすめするよ!)
観ようと思ったきっかけは音楽
ところで私は細田守監督の作品は好きで、今までの作品も観させてもらってます。サマーウォーズとか、おおかみこどもの雨と雪とか。
ですが、唯一「未来のミライ」だけは面白いと思えませんでした。映像は綺麗なんだけど、途中で「あぁ、長いな~この映画…」と思ってしまった(=おもろないと思ってしまった)。しかも途中でバラララララ!っていう轟音のプロペラ音とかが出てきて余計不快になったりして。観終わった後、「やっぱ、脚本ってめちゃくちゃ大事なんだな…」と改めて思った作品でした。
夫婦で観に行ったんですけど、夫も同じことを思ってたみたいで、「ほかの人のレビュー見てから観に行ったらよかったね…」と二人で後悔。
今回はその教訓を活かして、ちゃんとレビューを見てから行きました(笑)
未来のミライと同じく脚本も細田さんが担当したとのことで、だいたい想像はしていたのだが…案の定「音と映像は素晴らしいが、ストーリーがいまいち…」というレビューが多く、行こうかどうしようか迷っているときに、たまたまこの音楽を聞いたんです。
おおお…これは…最初のパーカッションを聞いただけでも映画館に行きたくなるような音。映画にふさわしい壮大な曲だね。
我らがKing Gnu(私は「きんぐぬー」と呼んでいる)の常田大希が率いる音楽プロジェクト、millennium parade(ミレニアムパレード)が作曲を手掛けているらしい。
私は彼の熱狂的なファンという訳ではないのだが、制作活動に芯があって優れた人だなと感じている。こういう人が時代を変えていくんだなと思った。いい仕事してんねー!この曲のおかげで映画館に行こうという気になったよー!
映画館にお越しの際は、タオルハンカチとティッシュをご用意ください
私はめちゃくちゃ泣き虫で、映画見るとだいたい秒で泣いちゃうんだけど、例によって今回もボロ泣きしました。でも鼻水まで出てくるとは思わなかった。ティッシュ持っててよかった(笑)
仮想世界の中で歌う主人公が、多くの人から喝采を浴びるシーン。コロナ禍まっただなか(っていうか始まったばかり)の現実では決してできないこと……私としてはこのシーンを見るだけで泣けてきた。
現実の状態(体とか心とか)とリンクする世界なんだけど、歌を聞いたお客さんが感動したときに胸元に明かりが出現して、あたり一面に灯る表現もぐっときた。まるで命の灯のようだった。たぶん、生きてるってこういう事だろうなと思った。
ステイホームな世の中だけど、心まで引きこもってたら生きてる意味ないよなぁ。心が動くものとか、自分自身が楽しむことを、絶対に諦めたくないなぁ。
まるでミュージカルを観に来ているよう
大事なことなのでもっかい言うけど、中村佳穂さんの歌が素晴らしく良くて、なんか彼女主演のミュージカルを観に来てるような感覚だった。
変な感想かもしれんけど、嫌味なところが全くない歌声だなと思った。とても素直な印象を受けましたね。
恥ずかしながら、彼女のことは名前だけは知ってるけど、音楽は聞いたことがないので、これから色々聞いてみようと思います。(とりあえずAINOUか?)
ちょっと調べたら、中村さん京都精華大学の出身やないですかー!あそこの大学すごく雰囲気よくて好きなんよね。超ド田舎で普通ではめったに行かないけどね!また文化祭シーズンになったら精華いこうかな~。
終盤のセリフはいただけなかったが、まぁいっか(笑)
クライマックスに出てくる少年のセリフがあるんですけど、それが残念すぎて一気に興醒め。涙すっとひいた(笑)いや~天下の佐藤健にあのセリフ言わせます!?あれを言わすぐらいなら、何も言わずに絵で見せてくれたほうがまだよかったわぁ…。
でも、アレなんかな。最近の人って直接的な表現じゃないと理解できないっていう人もいるからあのセリフになったんかもしれんけど…。そうだとしたら、作り手泣かせだねぇ…。
あと、ストーリーの展開で「ん?」って思うところがちょいちょいあったのが気になったけど、まぁいっか!
個人的な希望ですが、次回は別の人が脚本を担当する作品を観てみたいな。人には向き不向きってものがありますからね。ちなみに私の好きな言葉は「餅は餅屋」、嫌いな言葉は「マルチな才能」ですよろしく(笑)
それから、実現は難しいかもだけどmillennium paradeと中村佳穂さんのコラボライブを生で観たい。無理か…。まぁこの映画自体が実質そのライブと捉えるのが正解なんかもしれん。そんな映画でした!以上!