私的ライブレポート:藤井風 LOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE 2022 大阪パナソニックスタジアム 2022年10月15日

藤井風。誤解を恐れずに言うと、私は彼を令和の宇多田ヒカルのようだと思っている。彼女が登場した時、確かに時代が変わる音がした。そして今またこの瞬間に、がらりと時代を変える音が鳴り響いているのでは…と。

「何なんw」を初めて聞いたあの日から、いつかライブを観てみたい、一生のうちに一度は必ず…と思っていた。

そう思っているうちにビバラロックというフェスで伝説を作っていたり、NHK紅白歌合戦で見事なまでの大勝利を収めていたり(2021年の紅白歌合戦、勝ったのは紅でも白でもなく「藤井風」だと私は思っている。それほどまでに鮮烈だった)というのを、画面越しに目撃した。

その後、もちろん新しいアルバムも買って聴いた。そこには、まだ詳細が明かされていないライブのチケット応募権がついていた。しばらくして詳細を確認してみたら…すごい。

大阪、吹田パナソニックスタジアム(パナスタ)でプレミアムライブ。しかも、この場所でライブを行うミュージシャンは藤井風が史上初!

私の地元に、藤井風が来てくれる…こんなの、絶対行かなくちゃ!!

※以下にライブの内容を書いています。ネタバレにご注意ください。

今後ライブに行かれる方へ
ライブはかなりの大音量なので、ライブ用の耳栓を準備するといいかもです!タワレコやAmazonで売ってます。

詳しくは別の記事:ある日突然、ロック難聴で一生耳鳴り地獄になった私の話で。



会場近くの万博記念公園へ

やってきました、万博記念公園。とりあえず周囲を散策しようと思います。

駅を降りてすぐ、さっそくのぼりを発見!エキスポシティの公式ツイートによると、ショッピングモール内も藤井風一色とのこと。すご…。

パナスタへと続く道には、色んな種類の写真がプリントされたのぼり(旗)が立てられていてテンションあがる。みなさん記念撮影をしていました。

↑こちらはお気に入りの写真。
題名は「風と太陽」。太陽の塔とのツーショットです。

↑こちらは飲食ブースの入り口らしいのだが、ものっすごい行列でとてもじゃないけど入場できなさそうだった……。本当はここで何か頂きたかったのだが叶わず…残念。

ここだけではなく、近くのショッピングモールもすごい人だかりになっていて、特にトイレなんかは夏フェス会場もびっくりの大行列になっていました…。あまりにも人が多すぎる。

どの飲食店も全然入れなくて、フードコートすら満席状態で困った…。最終手段として、パンと飲み物をショッピングモール内のスーパーで買って、外のベンチで食べました。幸い、外にはまだ座るところが残っていた。晴れていて本当によかった…(もし雨だったらと思うと…うう…)

↑これは入場直前に撮った写真なのだが…本当にこんな大規模のライブなんて初めて……。
とにかく「人が多すぎる」という点だけはかなり大変でした。でも、こんなにたくさんの人を収容するにも関わらず、チケットが取れなかった人がいるらしいです…どんだけ規格外なんだ…!

パナスタに入場

これが、パナソニックスタジアム(通称パナスタ)です。初めて来たけどスタイリッシュな建物ですね。

パナスタ内にはトイレがあるのですが、ここもすんごい行列で……トイレは行けるときに、はやめはやめに行っておいたほうがいいですね。

1階には簡易トイレがあり、その待ち行列にならぼうと歩いていると、スタッフさんが「2階にもお手洗いがございます。ぜひご利用ください」と言ってらしたので、そっちに行ったほうがいいのかなぁと思い、来た道を戻る…。その先のスタッフさんに「この先に2階トイレがあると伺ったのですが…」と聞くも「えっ、そうなんですか?」と知らない様子…。(ここで心折れかける・笑)

とりあえず、入り口付近の別スタッフに聞いてもらえますかと言われたのでその通りにした。入り口のスタッフさんは知っていて案内してくれた。よかったぁ…!

2階トイレは、設備の備え付けのトイレでした。待ち時間10分くらいで無事に用事が済みました(笑)

ステージの様子はこんな感じ

今回は、ブロック名が野菜の名前になっています。(藤井風がベジタリアンなことにちなんで)

私の席は、れんこんブロック3列目の80番台。めちゃくちゃいい席でした!ここならお客さんの様子も、広いステージならではの演出もバッチリ観ることができる。しかも上手下手の中央ブロック…れんこんブロックの前は大きめの通路になっていて人がいなくて見やすい…最高か…!

上の図の通り真ん中に花道があって、そこもステージとして使えるようになっていました。

↑こちらは終演後に撮った写真ですが(終演後など一部のタイミングで撮影OKでした)、ステージの設備はこんな感じ。

大きなスピーカーが、上手と下手に3つずつ(合計6つ)見える。これ、もしかしてめちゃくちゃ高級品なのでは…!?以前、関ラバ(関西LOVERS)というライブイベントで「スピーカーって普通床の上に積むんやけど、音質にこだわって今回は吊るしました!これめっちゃお金かかんねんで~(笑)」と、大阪らしいこぼれ話を聞いたことがあるんだけど…。

それから、そのスピーカー達の後ろに黒い幕(ちょっと向こう側が透けている)があるんですけど、実はこれ全部LEDディスプレイになってるっぽくて、ここ一体全部に映像が流れる演出もありました!めちゃくちゃ綺麗だった…。

あと、お客さんは白髪交じりの年配の方が結構いらっしゃってびっくり!普段私が行くライブは若い子ばっかりなので。老若男女すべてを虜にする藤井風、恐るべし…。

いよいよ開演

はじめはバンド隊の演奏からはじまる。ステージ中央からどんどん床がせりあがっていき、その上に乗っていた藤井風が座禅の姿で登場。衣装は白で、生成りのドレープがかかっている。

1曲目から「何なんw」。最初から飛ばしますね!!曲の終盤ではいつの間にか花道の先にグランドピアノが出現していて、ピアノの弾きながらの見応えあるパフォーマンス。

つづいて「dawn」「へでもねーよ」と私が好きな曲達が目白押しで…。こんな序盤からやってもらっていいのかなと思いました(笑)「へでもねーよ」では、尺八奏者によるソロもあった。

音が鳴った瞬間「ああ、やっぱり生音っていいな」と実感。歌もそうだけど、楽器の音ってやっぱりいいな。パナスタはもともと音楽を奏でるための場所ではないから音質にはあまり期待していなかったんだけど、今回びっくりするくらい音(音響)が良かった。さっき話題に出した、ごっつお高そうなスピーカーのおかげなのだろうか…(笑)

数曲演奏したところで、「いままで大変なこといっぱいあったと思うけど、無事に来てもらえてよかった…」と少しMCが(全体的にMCは短めで、楽曲中心のライブだった)。

流暢な英語で話しだす場面も。要約すると「新曲やります」という感じだ。「new song…」と聞こえた時、観客がぐっと盛り上がるのを感じた。

「この曲はすごく特別な曲なので…カメラとか動画で撮影したり、この曲だけなんでもOKです。」と言われて、あわてて携帯の電源を入れ直す(ライブでは開演前に必ず切るようにしてる)。

そして「grace」が歌われた。

このライブの数日前に公開された曲。私が初めて聞いたときに思い浮かんだのは「喝采」というワードだった。サビのところで、みんながパナスタで喝采している様子がばーっと浮かんで…実現したらとても素敵だろうなって。

ただ今回は、みんな撮影していたので拍手はできなかったけど…(笑)でも他の曲でめっちゃ拍手起こってたからまぁいいか。

https://twitter.com/chrosite/status/1581591339585916929

こちらが、そのgraceで私が撮った動画です。とはいえ、私は自分の目でしっかり見ておきたかったので、スマホは持っているだけで撮影画面は見ていませんでした。なので、めちゃくちゃブレてます(笑)あと、やっぱりサビの拍手はしたかったので、スマホを持ちながら手をたたいているところは画面が揺れてます…。

動画の通り、ステージの全面がディスプレイになっている豪華仕様!ちなみにバンドセット(ドラムやギターなどの立ち位置)も床がせり上がるようになっていて、せりあがって出来た台の側面もディスプレイになっていました。ステージ全体が演出装置。

動画に少しうつっている黒いカメラは、四方からワイヤーで固定されていて、開演前は私の席の近く(客席のど真ん中)、地面から3メートルほど上の位置にあった。これが始まると上下左右、縦横無尽に動き出した。どんな映像が撮れているのか気になる~!

あとどの曲だったか失念したんですが、ディスプレイではなく照明で魅せる、まるで照明のソロのようなシーンもあり感動しました。美しい…照明さんの本気を見た。

もはや別曲!大胆なライブアレンジの曲も

「grace」の興奮冷めやらぬなか、今度は聞いたことの無いレゲエ調のイントロが流れてくる。

なんと、大胆にアレンジされた「帰ろう」という曲だった。

アレンジは誰がしたんだろう?風さん本人かなぁ?このアレンジ、めちゃくちゃに良くて音源として欲しいくらいだった。次にリリースされる新譜のボーナストラックとかに入れて欲しい(笑)

「しんどいやろー 座ってええよー」というMCからは、ピアノ弾き語りの曲が数曲。正直、ここで座れるのはめちゃくちゃ有難かった(飛び跳ねるタイプのライブではなく、じっと棒立ちだとかなり足が痛くなるので)。

弾き語りパートでは、ステージの背景をまるごと使った特大ディスプレイに藤井風のアップがしばしば映し出された。こんなに大きいのに、とてもきめ細かく綺麗な映像だった。人の顔なども鮮明だ。…しかし、どこを切り取ってもイケメンだなぁ(笑)なんでそんなにかっこいいんですか?

ピアノ演奏パート最後はなぜか「何なんw」がふたたび弾かれ、そこから「青春病」に演奏が繋がる。前々から、前奏のパッと展開が変わって伴奏がぶわっと華やかに入ってくるところが特に好きで、やっぱりライブで観てもいい曲だなぁ~としみじみ。

歌うとすごく気持ちよくて、以前はよくおうちカラオケ(ニンテンドースイッチのJOY SOUND)で歌ってたんですけど、ある日を境に急に藤井風の曲が選曲できなくなってしまって…また復活してくれたら嬉しいなぁ。

サックスに花火まで!?想定外の演出にびっくり

いったん風さんがステージを去り、残されたバンドメンバーだけで割と長めのイントロ(というか曲つなぎ?)が演奏されるシーンがあった。

しばらくすると、真っ赤な衣装にお着替え&アルトサックスを吹きながら再登場!いろいろできちゃう人なんですね…。確かそのまま「死ぬのがいいわ」が演奏されたと思う。

「燃えよ」「きらり」と、ここにきて代表曲をバンバン放ち(「燃えよ」ではステージから本当に火が吹きだしてた)、クライマックスでアルバムのリード曲「まつり」。

MVなどでおなじみの、盆踊りのような手振りをみんなでやった。踊るって、楽しいですよね。すごくいい笑顔で踊ってた自信があるので、カメラに収めされてるといいな(笑)

そして、「まつり」のアウトロではステージの上のほうから花火が上がった!これはもう本当にびっくりした。

コロナ禍になってからずっと花火を見れていなくて、今年は久しぶりに花火大会があるから見たいなぁ…と家族と話していたんですけど、ものすごく混雑しそうだったのでやっぱり辞めて。諦めて、諦めて、諦めて…そこで思いがけず、こんな近くで本物の花火が見れて…ちょっと泣きかけた。

思えば、今日みたいに1日中お祭りを楽しめたのって何年ぶりだろう。帰った後、遊びつくしてくったくたになった。帰ったあとの晩ごはんがすごく美味しく感じた。

こんな素敵なお祭りを開いてくれて、本当にありがとう!

本日のセットリスト

多分これで合ってると思うのですが…間違えていたらTwitterでこっそり教えてもらえると嬉しいです。

セットリスト

何なんw
damn
へでもねーよ

ガーデン
やば。
優しさ

grace
帰ろう
さよならベイベ
ロンリーラプソディ
それでは、
“青春病”

死ぬのがいいわ
燃えよ
きらり
まつり
旅路

※アンコールは無く、そのかわりに最後は「grace」の伴奏だけがBGMとして流れ、風さんが上手や下手に移動しながらお手振り。ぎゅっと抱きしめるようなポーズもとっていました。

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