私的ライブレポート:宇多田ヒカル Laughter in the Dark Tour 2018 大阪城ホール 2018年11月29日

初めて彼女の歌声を聞いたのは、私がまだ中学生の頃。

それから早20年…なんと私は三十路になってしまいましたが、ついに…

一生に一度は観たいと思っていた、宇多田ヒカルのライブに行ってきました!!

大阪城ホール、2daysの2日目です。
入場やグッズ販売の様子、座席からの眺め…そして公演の感想を、できるだけ詳しくレポします!!

あ、セトリ(セットリスト)は最後に載せてます!

※ご注意:盛大に【ネタばれ】しておりますので、見てもOKな方のみ先を読んでください。



ライブ前、恒例のお茶しばき

今日はライブのために休みを取ったので、お昼は梅田で買い物。

せっかくの平日やし、いつも混んでて入れない阪急三番街のリバーカフェに行こうと思っていたのだが、買い物に時間をとりすぎて結局は近くのタリーズに行くことに…。

思わぬところでJOJOやカービィに出会ったりと、大変たのしめました(笑)

会場の大阪城ホールに到着

夕方6時すぎに、大阪城ホールに到着!もう開場がはじまっていました。

大阪城公園駅、久しぶりに来たけど…なんか通りに飲食店がいっぱいできてて便利ですね!!ここでお茶すればよかったかも…。

ツアータイトルが書かれている四角くて白い幕は、記念撮影スポット。

なんと同じ撮影スポットが4か所くらいあった。お客さんの数が多いので、スムーズに撮影できるように配慮されてる。

お花は、キングダムハーツのスタッフから届いていてびっくり!サントリーの天然水カラーのくまさんも可愛いですね。(しっかし、いちいちビッグなところからお花が届くのはさすが…)

グッズ販売と入場の様子

グッズは、6時時点では思ったより並んでなくて、少し待ったら普通に買えそうな雰囲気でした。

たぶん、事前購入の会場受け渡しが全部終了してたからかも。

入場は、顔認証システムが導入されている。
入場受付口は数カ所あって、それぞれカメラが1台+スタッフさんが1名ついてました。

前もって、電子チケットの画面をスマホに表示させておく。そしてスタッフさんの所へ。

スタッフさんの案内どおり、バーコードリーダーに画面をかざしながら、顔はカメラのほうに向ける。

ものの2~3秒で、手続き完了!流れるようにスムーズに入場!!いいねこれ!!

お客さんの様子

やや、女性のほうが多いかな?でも男性も結構いる。

年齢は、私(アラサー)と同じくらい~年上の方が多い感じ。

駅前には、スーツ姿の方がちらほら。
きっと仕事あがりに、奥様か彼女さんと待ち合わせしてるんだぁ…いいなぁ。

実はうちの旦那を誘ってみたんだけど、音楽に全く興味なくて断られたんだよなぁ…。

そういう訳で、私はひとりで参戦だよ!

ちなみに開演後のMCで知ったんだけど、今回はじめて宇多田ヒカルのライブに来た人がほとんどでした。私もそのうちのひとり。

「前に来た事ある人すくないね…ごめんね、今まであんまりライブできてなかったもんね…これからはどんどんやらなきゃな~」という感じのことを宇多田さんが仰っていたので、期待しちゃいましょう!!

驚きの神席

ホールは指定席なので、そのまま自分の席へ向かう。

私の席からの眺めは↓こちら。

https://twitter.com/chrosite/status/1068073093233590272

神席や・・・!!

実は私、初回のチケット先行は抽選から外れてしまって、一般販売のときにゲットできたので、座席が後ろの方だってことは分かってたんです。

でも、ある意味1階席よりもいいポジションやで、これは…よく見えるし。チケ運に感謝!!

まさかの開演中カメラ撮影OK

席についてしばらくすると、音声アナウンスが流れる。

一眼レフなどの高性能なカメラや動画はダメだが、スマホの写真なら撮影OKですって!!

スマホを上にかざしすぎたり、フラッシュをたくのはNGとのこと。(周りの人に迷惑かけないように)

歌ってる最中も、撮っていいんだって…!
懐が深すぎる!!

でも私は、開演中は写真を撮りませんでした。カメラに任せず、自分でちゃんと受け止めて、心に刻みたかったから。

ライフハッカーの記事によると、カメラに頼りすぎると記憶がなくなりやすいらしい…。

余談だけど、しっかり記憶に残したい場合は、自分の言葉で文章を書くのがおすすめ!
私はブログを書き始めてもうすぐ1年が経つけど、書く前よりも記憶が定着するのを実感しています。

6時すぎ、ついに開演

いよいよ始まりました!
はじまりは、最新アルバムのリード曲、「あなた」。

CD音源を聞いていたときはもっとソフトな印象だったけど、ライブでは音量が大きいせいか、ハッキリした歌声。想像よりハスキー度が高かった。

背景には、抽象画が動いているような映像。オレンジで、なんだか夕日のようにも見える。

たぶん壁の部分がモニタになっていて、光を放っていたんだと思う。

音と若干連動しているようにも見えたけど、いわゆるVJ(ビジュアルジョッキー。DJの映像版)ってやつなのかな?

つぎの曲は、道。
これを聞いているとき、なぜか涙が流れてしまった…。曲の持つ力だろうか。

It’s lonely と繰り返し歌うこの曲を、みんなが手を挙げてノリながら聞いてる。考えてみるとちょっと不思議。

神がかったライブアレンジ

ここで、懐かしのナンバーtraveling!
もうね、何も見なくてもどの曲もソラで歌えるのがすごいよね。ずっと、声にはださずに口パクしてました(笑)

軽快な曲というのもあって、ここで席を立って聞く人が多かった。(私がよく行くロックバンドのホールツアーだと、開演直後から全員立ち上がって拳を振り上げるのが常なので、今回みんな座ってて新鮮だった・笑)

ほんで、travelingが終わろうとしていたとき…その伴奏と同時に、聞き覚えのある別の曲のフレーズがかかっていた。

この曲は…colors…。次の曲へのつなぎが秀逸すぎて、めっちゃテンションあがる!!

そのままcolorsに流れ込むが、なんと1番は飛ばして2番の歌詞から!

ちょっとびっくりしたけど、これはアリやなと思った。誰もが知っている名曲をたくさん持っている彼女だから、たくさんの曲をライブならではのアレンジで聞かせてくれているような気がした。

ちなみにcolorsは、CD音源よりもキーがいくつか低めで歌っていた。(確か、この曲が発売されて間もなくMステで披露していたときも、キーが音源より低かったと思う。その時と同じかな??)

懐かしの曲といえば、Kiss & Cryも歌われてました!!カップヌードルのCM、懐かしいなー!!

私の記憶が正しければ、その曲の最後はCan You Keep A Secret?のフレーズが散りばめられたスペシャルアレンジでした!!

偶然なんですけど、私、きのうお風呂場でこの曲を鼻歌でうたってたんですよね(笑)

別の記事:女子高生の私に響いた、宇多田ヒカルの音楽たちでも書いたけど、宇多田さんの曲って、ひととおり歌い終わったあとの節の付け方がめっちゃ良くて。その部分を歌ってました。

シーラーソファッミーファーソー
ラーソーファミッ レッミッファー♪
…っていう所なんだけど…なんとなく伝われ、この想い!!(笑)

そしてお次はそのままCan You Keep A Secret?ですかね…と思っていたら、まさかのSAKURAドロップス(笑)これは…あり…なのか!?



割と長めのショートムービー

タイトルが矛盾した言い回しですが、なんとなく悟ってください(笑)

女性のダンサーの方(forevermoreの振付を担当されたのがきっかけで、お友達になったんですって!)とコラボした「ともだち」と「Too proud」を経て、ステージが暗転。

スクリーンに、お笑い芸人の又吉さんと宇多田さんの対談風景が映し出されました。

今回のツアーのお話…laughter in the darkとは、有名な書籍のタイトルから拝借した名前だそう。

暗闇の中の笑い声…絶望と希望をテーマに、お話が進んでいきました。

あるコメディアンが、家族の死に直面したうえ、自らも重い病にかかるという絶望を経験した。
そんな状態で、どうやってお笑いの舞台にたてばいいのだろう?と相談したら、「それすらネタにして笑いをとるしかないんじゃない?」と言われたそう。

ユーモアってそういう絶望的な状況にこそ必要なのでは?…と語っていたのは、宇多田さん。

おお…これってまさしく、
\(^o^)/ ←この顔文字じゃないですかぁ!

人生オワタ\(^o^)/ とは
アスキーアート(AA)によるキャラクター、および、悲観的な事態を意味するインターネットスラングである。

人生を終わらせたくなるような悲観的な状況に陥っているのにもかかわらず、とても楽しそうな表情で万歳をしているという大きなギャップ(または開き直り)が特徴である。

ウィキペディアより

あとは、又吉さんがお笑い芸人を志したきっかけの話。さすが芸人さん、面白おかしく話さはるなぁ~と感心してしまいました!

「又吉ラフターインザダークって名前にしようかな…かっこええし」っていうくだりには笑った。

しかし!話の途中で、宇多田さんが衝撃の行動にでます!!

又吉「お笑いって、語源は『割る』からきてr…」

ガッシャーン!!

宇多田「えっと…こういうこと…ですよね?」

なんと、ビンで又吉さんを思いっきり殴る!
いきなりすごい音が鳴ってびっくりした(笑)

なんやかんやあって後日、対談をやりなおしたけど…お互いビンで仕返ししようとしたり、兜で防御したりという結末でした。

なお、脚本は又吉さんだそうです!
(スタッフロールの最初に三谷幸喜って書いてたような気がしたけど、遠すぎてちゃんと見えなかった…気のせいかな?)

気がつけば、客席後方のブースに彼女の姿が…

長いショートムービーが終わると、いつのまにか宇多田さんが後方に移動してる!?

ちょっとちょっと…こんな近くで拝見できるんですか!?この席…特等席じゃないですかぁ!!

誓い、真夏の通り雨、花束を君に…しっとりとしたナンバーを、このステージで歌いあげる。

今までは黒くて背中が空いたワンピースだったんですが、ここから衣装も変わって白と黒の衣装になってました。

あのムービーは、この演出のためだったんですね!!

肉眼で、歌っている彼女の表情まで見れるなんて、思いもしませんでした…なんだかとっても贅沢しちゃった気分…。

ラストスパートは代表作とともに

次の曲、forevermoreの前奏が流れる中、後方の舞台からメインステージに歩く彼女。

アルバム中でも、私が特に好きな曲。「のーはーあーなーたーだーけーだーよー」の所のドラムが好きなんですよねー!ゴツめの外国人ドラマーさんが叩いてるのをガン見してました(笑)

そして、満を持して…ここでFirst love!
この前奏が流れたときの、観客のどよめきよ…!!日本の音楽史に名を残したと言っても過言ではない曲ですものね。

そして、First loveに続いて「初恋」が歌われた。
偶然かもしれないけど、20年まわって、同じ意味の日本語タイトルの新曲をリリースするって面白いですね。強くてニューゲームみたいな感じかな?(笑)

そして最後、play a love song。演出もラストらしく、カラフルで綺麗なアブトラクトがディスプレイを舞っていた。

アンコールも大盤振る舞い!

アンコール1曲目は、なんと「俺の彼女」。え、この曲アンコールにもってくるの!?とビックリしました。

演出がシンプルながらも凝っていて、グッズのTシャツ姿で再登場した彼女が、赤いライトに照らされて、指パッチンをしながら歌っている。

その仕草がシルエットとなって、背景の上部にある舞台装置の三段になっている壁(?)に5体ほどうつっている。まるで分身みたい。

三段になっているうち、ひとつの段にだけシルエットがうつっていて、上手いこと設定されてるなぁと思った。

ちなみにこの三段(上下に三段ずつあったから合計六段)は、ディスプレイにもなっていて、曲によって上下に動き、必要に応じて収納できるようだった。

俺の彼女が終わると、伴奏とともにバンド紹介がはじまる!

ほとんどが外国人の方だった。
キーボードやギターとか色々できちゃう何でも屋さんと、ギターと、ベースのバンマスと、ドラム…そしてストリングスの皆さん!

ブラス(ラッパ等)の人は居なかったので、そのパートは生音ではないのかな。

紹介が終わるとすかさず、Automaticですよー!!わーい!!これを初めて聞いたのは中学生の頃だったけど、今でもフルで歌えるのがすごい。

最後の最後は、活動休止前にリリースされたgood bye happyness。もうこの時点で私は涙で前がよく見えませんでした(笑)

本日のMCいろいろ

合間のMCでは、大阪の友達と鶴橋に行ったことや、初めてライブした場所が大阪だったことを話していた。

いつもMCがグダグダだって言われるから、今日は喋ることをあらかじめ用意したんだけど…結局こんな感じに…と言っていた(笑)

フリートークは苦手なのかしら。今度は、オチとか話の流れまで考えてこられる事をおすすめします…(笑)

「ちょっとお水を飲みますね」と言って飲みにいったり、話をぶった切って次の曲へ行くときに「ブシュッ」と手刀を繰り出すのがチャーミングでよかったです(笑)

あとは、最後のほうのMCでのこと。

10代の頃、最初から急に売れてしまったものだから、初めてのライブもいきなり大きな場所でやることになって、しかも皆からの期待も大きくて…

何も経験がないけど、観たことのある母のステージを思い出しながら、手探りでやっていたそうです。

私は世代じゃないから実感はないんだけど、お母さんの藤圭子さんも、一斉を風靡したものすごい人だそうですね!!(私の母から話を聞いた)

当時、具体的にどうすればいいのか指南してくれる人も周りにいなくて、ライブには苦手意識もあったそうです。

でも、今になってようやくライブを楽しめるようになった、と話してくれました。

ここまでくじけず音楽を続けてくれて、ほんとうに嬉しいです…。

最後は、今日1番の拍手で

「遠くから来てくれた人もいるだろうし、平日の夜なのにみんな時間をつくってここに集まってくれて…本当にありがとう」

その後に起こった拍手は、ふわっと優しく広がるような、温かい拍手だった。

人って、こんなに優しい音がだせるんだ…。

その拍手は、長い間ずっとずっと鳴り止まなかった。間違いなく、今日1番の拍手だった。

なんだか目頭が熱くなっちゃった…。そのことを思い出したら、今でも涙が出てしまう…。

ご本人にも、伝わってるといいなぁ。
伝わってるよね、きっと。モニタ越しだったけど、彼女のあんな表情を見れたんだもん。

はぁ……感動の2時間半だったなぁ…。
終演は9時半頃になっててビックリしちゃったけど(笑)

冒頭でお話ししたとおり、一生に一度は観たいと思っていた宇多田ヒカルのライブ…
人生の目標のひとつを、ここに達成いたしました!!(笑)

最後にセトリを載せます。新旧の名曲を織り交ぜた素晴らしいライブでした!!

セットリスト

01.あなた
02.道
03.traveling
04.COLORS
05.Prisoner Of Love
06.Kiss & Cry
07.SAKURAドロップス
08.光
09.ともだち
10.too proud
11.誓い
12.真夏の通り雨
13.花束を君に
14.forevermore
15.First Love
16.初恋
17.play a love song

▼アンコール
18.俺の彼女
19.Automatic
20.goodbye happiness

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